タチウオに会いたくて

１６日（土）１７日（土）の釣行が忘年会行事で無理な為、１５日はとにかく時間を調整して行ってきました。
１８時には釣りを始められるよう金曜日ではちょっと珍しい早い時間から出発、中島埠頭北ゲートから進入し南下する。今日は時間も早いので最南端を目指してみる。
それにしても北側から間をあけて車がポツンポツンではあるが結構並んでいる。この時間からでも混雑してくる感じで、まずまずの釣り人の数。

最南端のフェンス際にはウキ釣り師の先客がおられるが隣は大きく空いている。

「えーーー、空いてるで！」

マリリン「珍しいーね」

「やったー！」タイミング良く、絶好ポイントに入ることが出来た。

車を停車後、急いで用意。風もそんなに冷たくもなく良い感じ。

マリリンの竿を用意し投入。

早速、餌が沈むまでにアタリが出て「グイッ」と竿を曲げるくらいの餌取り。

（今日は爆釣りの予感！？）

私の２番竿も用意して投入するが即アタリで、１本目ＧＥＴ！ここから忙しい釣行スタートに入る。マリリンとのＷ-HITなどもあり、私はもう１本の勝負竿「太刀さま」を用意するまでに至らない忙しさ。しかし今日のマリリンは餌かじりの連発でうまくアワセられない。

私は何本か釣り上げてからやっとで太刀さまを竿出し出来るが私のＷアワセ（２本とも持って同時にアワセて掛ける）もありマリリンの餌付けとでメチャメチャ動き回りのハード釣行となっていく。（面白いが何～、みたいな感じで）

マリリンも調子が出てきて快調に釣り上げ出して気が付けばトロ箱に２０本以上（すごーい！）
餌も大粒にここでチェンジし指４本サイズを狙うが指３本半までのサイズ。
でも元気に引きまくり。

隣の先客のウキ釣りのおじいさんも連発で釣り上げられている。
最初の時合いが終ったが、まだまだ頻繁にアタリが続く。

していると後方に乗用車が停車。
振り返ってみると、ご夫婦で釣りにこられたのか？おじさんが降りてこられて

おじさん：「永吉さんですか？」

「えー？ハイ～そうですが？どちらさんでした？」とビックリしてお聞きすると

おじさん：「いつもブログ見させて頂いているんです。まだコメント等もしたことがないですが・・・」と

「えー？こんなに沢山の人の中から私達のこと、よくわかりましたね？」

おじさん：「自作の竿立てを見て、わかりましたよ」

竿立て見て、確信をもって声をかけてこられたようです。

マリリンにもご挨拶頂だき、

私はおじさんと会話をしながらの釣りを続行。マリリンも私も何本か釣り上げる。

釣り上げタチウオを入れる時にトロ箱の中を見せると

おじさん：「凄い数！何本くらい釣れたんですか？」とビックリ。

「すでに２０本は越えていますね」

おじさん：「めちゃめちゃ釣れてますね」

今夜、出陣する情報をブログで見て私達の釣りを見学したくなったらしく探して来られたようで一万トン岸壁も探されたらしい。。

おじさん：「一万トン見てきましたが、あまり釣れていませんでしたよ。」

「そうですか。今日は時合いが長いのでみんな結構釣れていると思いますが・・・？」

色々話しながらの釣りを続行。最近はメバルやチヌの釣りをされているようで、ずいぶん昔にはタチウオ釣りをしたことあるらしいのですが、あまりの爆釣り状況見て興奮気味。

そうしてると後方にまた乗用車が停車。

降りてきたのはＢＯＸＹさん、お互いの釣行予定をメールでやりとりしていたのだが予定が合わずに最近、ご一緒できなかった。

格好は普段着のまま・・・？
（なんだ釣りじゃない）
ＢＯＸＹさん気になって様子を見に来たようだ。

数日前に夜中の３時頃から行って指４本を釣り上げて気持良かったらしい。（嬉しそうな顔してる）
私は釣りに集中するがマリリンは竿を竿立てに乗せて、車の前でＢＯＸＹさんと色々話をしている。

私がタチウオを綺麗にアワセてフッキング巻き上げた瞬間、

３ｍ程南側の海面で、
「バッシャーーアン」と人が飛び込んだのかと思うくらい大きな音！

おじさん：「誰かの竿落ちてるでー」

「えーー誰の？？」と私は釣ったばかりのタチウオ掴んだまま、そっちに行く。

見ると海面に竿が浮いている。
隣のウキ釣りのおじいさんの竿が流れてると思い込み
私はタチウオぶら下げたまま、
「おじいさん、竿落ちたでーー！」と大声を出す。
（でもおじいさんは知らん顔・・・自分の竿ではないのか？？）

よーく見ると海面で裏向いてブクブク沈みかけているマリリン専用の竿立て？？？？

（この時点でも何が起こっているのか、さっぱりわからん）

「マリリン！マリリンの竿やないか！？」とＢＯＸＹさんと話しに夢中になっているマリリンに向かって、またまた、大声で叫ぶ。
（非常に焦ってる私）

マリリン専用竿立ては私が釣り用の収納付きの小型椅子の中に重い鉄の材料を入れて改造して作った竿立て。完全に沈んでいってしまった。

（名刀竿「奥さま」が微妙に流れていっている～）

「おいおい、ちょっとづつ向こうに流れてるぞ」

（なんで落ちたん？？）みたい考えながらタチウオ（針飲み）を海に投入し（意外な行動）太刀さまの竿を使って海面の竿を巻きつけるが竿先がこちらに向いててうまく引っかからない！？？
（その間にＢＯＸＹさんはマリリンといっしょに慌てて玉網を車から降ろしてくれている）

私は岸壁よりから離れて流れていく竿を「絶対、流すかぁ！」みたいに必死で水を竿先でかいて向こうに流れていくのを止めるが・・・
岸壁から落ちそうになりながら、なんとか太刀さまの竿先を海の中にジャブンジャブンと潜り込ませながら巻きつけて成功！引き上げるが私の太刀さまにタチウオぶら下げて巻き上げている状況でこれ以上、不可能な状態を察知して話をしていたおじさん岸壁にしゃがみこみラインを手で引き上げてもらって無事に岸壁に上げることができた。

「はぁ～」

上げて見て、はじめて状況が飲み込めました。
引き上げたマリリンの竿にタチウオがかかっていたのだ。
マリリン、ＢＯＸＹさんと話で盛り上がっている際に竿立てに置竿していた状況で一気に「ゴンー！！」と竿立ても連れていくくらいの大きなアタリで海面に竿立てごと転落していたったようだ。ただ、タチウオにも衝撃のショックがあったようで元気満々で泳げなかったのが幸いしてか、遠くに流れていかなかった。どうにか岸壁から届いた場所でよかった・・・

（マリリンの竿にかかってたタチウオも疲れたようで、がっくり状態で私のぶら下げたタチウオも同じくぐったり）

車の中から見ていた、おじさんの奥様も思わず車から飛び出してこられて
奥様：「何がおきたん？」「どうなったん？」みたいな感じで驚いてられました。

「どうにかマリリンの「奥さま」は戻ってきたから良かった良かった」とみんなで笑ってほっとする。

しかし、

マリリン：「やっぱり竿折れてるわ！」

「・・・」

リールのちょっと前部分が竹を割ったようにササクレテいる。
曲げれば折れてまいそうなくらいに・・・

「しゃあない！太刀さまで釣り」といつも同様に竿を差し出して釣り続行。

その後、何本か釣るのを見学後ＢＯＸＹさん帰宅。

予備タンクも持って来ていたが発電機のガス欠と同時に納得の納竿。

おじさん：「そろそろ帰ります」と

「それでは、おじさんのこと、名前で呼びたいので命名しましょうか？」
「黒の帽子をかぶってられているのでブラックハットとかどうですか？」と言うと
気に入って頂いたようで「また、お会いしましょう」と帰ってられました。

今日はマリリン専用竿立ては海の中に落ちてしまうし、凄い力で引き込まれてマリリンの必勝名刀竿(Daiwa プログランド磯 1.5-5.3M）も瀕死の重体（これでは、お釈迦状態）

今夜の釣ったタチウオ帰って数えると合計４２本！（すげーー！）
今年の２人での新記録である。満足の釣果。３時間半の釣行で色々想像を超えるアクシデントありで「忙しいはずやわ」とタチをさばくのであった。（足～だる～！）

＜ピカピカのタチウオ君達＞

２００６年姫路飾磨港の太刀魚釣りは１０年に１度の大漁の年でこれから間違いなく年内一杯まだまだ楽しめる感がする。
（とにかく今年は群れが大きい！）






　

　　　２００６年１２月15日（金）１８：００～２１：３０
　　　　　　
　　　　永吉29本（指３本半：6本、指３本：１７本、指２本半：６本）
　　　マリリン１3本（指３本半：6本、指３本：４本、指２本半：３本）